自由なエディタでMarkdownを書いてスライドを作成できるmarp-cli
| 2023/08/19 00:02 | 公開 |
Marpというツールを使うと、Markdownでスライドを作成できます。
MarpはVSCodeの拡張機能としても提供されていますが、marp-cliを使うと、自由なエディタでMarkdownを書いてスライドを作成できます。
インストール方法
パッケージマネージャーを使用する場合 macOSでは
brew install marp-cli
Windowsでは
scoop install marp
でインストールできます。
npmを使用してローカルインストールする方法やスタンドアローンバイナリを使用する方法もあるのでそちらの方が好みの場合はmarp-cliのREADMEを参照してください。
使い方
HTMLファイルに変換する
marp slide-deck.md
でslide-deck.mdからslide-deck.htmlというファイルに変換できます。
-oオプションで出力先を指定できます。以下のコマンドではoutput.htmlというファイルに変換できます。
marp slide.md -o output.output.html
PDFファイルに変換する
marp --pdf slide-deck.md # slide-deck.pdfに変換
marp slide-deck.md -o converted.pdf # convereted.pdfに変換
pptxファイルに変換する
パワーポイント形式のファイルにも変換できます。
marp --pptx slide-deck.md # slide-deck.pptxに変換
marp slide-deck.md -o converted.pptx # convereted.pptxに変換
PNG/JPEGファイルに変換する(複数ファイル)
--imagesオプションを使用するとPNG/JPEGファイルに変換できます。
# 複数のPNGファイルに変換
marp --images png slide-deck.md
# 複数のJPEGファイルに変換
marp --images jpeg slide-deck.md
slide-deck.pp1.png, slide-deck.002.pngのようなファイルが生成されます。
変換モード
Watchモード
--watch/-wオプションを使用すると、ファイルを監視して変更があった場合に自動で変換してくれます。
下記のコマンドを実行すると、slide-deck.mdを監視して変更があった場合に自動でslide-deck.htmlに変換してくれます。
marp slide-deck.md -w
Serverモード
--server/-ss`オプションを使用すると、ローカルサーバーを起動してスライドを表示してくれます。
サーバーモードの場合の引数はディレクトリなので注意が必要です。
marp ./slides -s # ./slidesディレクトリをルートとしてサーバーを起動
cssを適用する
--themeオプションを使用すると、スライドにcssを適用できます。
marp slide-deck.md --theme theme.css
ディレクトリを指定して変換する
--input-dir,-Iオプションを使用すると、ディレクトリ内の全てのMarkdownファイルに対して変換できます。
marp -I ./slides # ./slidesディレクトリ内の全てのMarkdownファイルを変換
この場合は--themeオプションなしでも./slides以下のテーマを使用することができます。
ほかにもオプションがあるので、詳しくはmarp-cliのREADMEやmarp --helpを参照してください。